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【メディア掲載】人事の地図・6月号/経営戦略に沿った人材開発が難しい理由 category:コラム update:2024.06.07

志コンサルティング株式会社の代表の志村です。
人事の専門誌である「人事の地図」6月号産労総合研究所)に、
私のコラムを2つ寄稿し、掲載していただきました。

「なぜ、経営戦略に沿った人材開発が難しい理由」と
「経営戦略を実現させる教育研修設計」というテーマでそれぞれ5ページ、合計10ページ (約1万字)のコラムを書かせていただきました。

昨今の人をめぐる環境は大きく変わってきました。
「働き方改革」として、法律が変わったことで残業が大幅に削減され、日本全体の労働環境が大きく改善されていきました。

また、コロナ禍のリモートワークの浸透や、ライフワークバランスが浸透し、働き方の多様性も大きく変化しています。

また、昨今では、少子高齢化と労働人口の減少から人手不足が加速しており、
物価上昇による賃上げなどに伴い、採用の難易度が上がってきています。

こうした中で、人事戦略を考える上で、
採用・教育・制度など各種の「小手先の施策」では、対応できなくなってきました。

人的資本経営における「人材版伊藤レポート2.0」でも
「経営戦略と人事戦略を連動させる」と記載されていように書いてあります。
経営学の教科書には、当たり前のように書いてある表現ですが、
実務だとこの難しさをひしひしと感じます。

その中で、「なぜ、経営戦略に沿った人材開発は難しいのか」というテーマは
非常に難しいテーマでした。

記事の中では「難しい理由として」
1:そもそも経営戦略がない、もしくは曖昧であること
2:事業部ごとに教育は行なっているが経営・人事と連携していない
3:忙しくて人材開発の担当者がいない

という話を挙げて、具体的な事例や解決方法を示しました。

読者によって、会社の規模や、業態業種も様々のため、
みなさんが共感していただける論点を探すために苦労しました。

執筆にあたり、法政大学大学院の山田久教授に相談に乗って頂きました。
編集さんにも相談しながら、
「現場で聞くお悩み」に対する「問い」に答えるような形式で執筆しました。

本誌が届き、友人の経営者に見せたところ
「志村さんが書いてあることは、全部うちに当てはまるし、全然できていないことですよ」
と言ってもらえるなど、すぐに反響もいただいています。

後半の記事では「経営戦略を実現させる教育研修設計」というテーマで
書かせていただきました。

私自身は、20年近く研修・採用の事業に携わらせていただいていますが、
「人材育成は経営方針に紐づかないと、効果が現れにくい」と心から思っており、
「何の研修をやる」という手法論もさることながら、
「研修設計」や「学習者の経験(Learning eXperience Desgin)」の部分を大切にしてきました。

昨年、1年間法政大学大学院にて、中小企業の経営戦略について研究し、
診断実習を通して様々な企業経営者の方と関わってきました。
昨年度にいろいろと研修してきた総決算としてこれらの記事をまとめ上げました。

非常に抽象的になりがちで漠然としやすい難しいテーマをどう表現するか迷いました。
私の伝え方のモットーとして「難しいことは、小学5年生でもわかるように伝える」というのがあります。
経営戦略と人事戦略の連動について、さすがに小学5年生には難しいとは思いますが、
なるべく平易な言葉を用いて、わかりやすく表現したつもりです。
多くの読者の方も役に立って欲しいなと思います。

また、早速、本コラムでまとめたものをセミナーにしてほしいと依頼を受けましたので、
実施していきたいと思います。