オンライン研修・採用の専門家 KOKOLOZASHI CONSULTING 志コンサルティング株式会社

YOUTUBE

【学び直しの実践】大学院に入学いたしました。 category:コラム update:2023.04.04

■大学院に入学しました!

代表の志村です。実は私、この4月から学生に戻りました。
法政大学大学院イノベーション・マネジメント学科MBAコースに入学しました。

私自身が、人材教育の仕事をする中で、「学び続ける重要性」をお伝えしていますし、
人的資本経営の流れで「学び直し」が注目されている昨今。

自分をアップデータをしていきたいと思っていますが、
なぜ、そのように思ったのか、その背景を書き残しておこうともいます。

■私が大学院に行こうと思った理由

今年で私は社会人19年目を迎えます。
私自身は、19年間の中で、組織の人材教育や、採用コンサルティングに携わり、
300社以上の企業や経営者様とお話してきました。

人事や採用等の人事戦略を効果的に機能させるためには、
やはり経営戦略を理解していく必要があると感じていました。

もちろん、これまでも自分自身で積極的に勉強したり、
小さいながら会社を経営したりと、自らも実践の中で学んでいました。
しかし、改めて40歳になり、今後を考えたときに、
もっと提供価値を高めたいと漠然と考えていました。

その中で、体系的な理論を改めて学び直すことで、
より高い実践に結びつけていきたいと思いました。

また、
20年-22年のコロナ禍の中のリモートワークで、飲み会も少ないという外部環境でした。
第二子が生まれる状況で、家族の支援をする必要があり、在宅のワークスタイルだったため、
勉強する時間が取れるのではないかと思いました。

当時(21年)の際は、afterコロナになると、
人との交流も増え、勉強はできないと直感的に思いました。

そこで、21年9月から中小企業診断士の勉強をEラーニングで始め、
その間、22年5月に第二子が誕生し、育休を3か月とり、その中でもハードに勉強を続け
2022年8月に1次試験を合格しました。合格までに850時間。
毎日3時間の勉強で取り組みました。

もちろん、資格の合格が目的ではなく、
すぐ実践と実務に活かしていきたいと思っていましたが、
23年1月に2次試験を落ちてしまいました。

1次と2次試験で合計1350時間を費やしましたが
無念にも合格はなりませんでした。

来年度も試験を受けることも考えましたが、
難関資格のため、2年目でも合格の保証はありません。

しかし、大学院で学ぶことで中小企業診断士の資格とMBAの当時が取得できる制度があり、
法政大学院の存在を知り、入学を決めました。

診断士合格後は、大学院(MBA)での勉強もしたいというキャリアイメージがありましたので、
これは1つで2つ美味しいという感覚で、大学の入学に向けた願書を書きました。

入学後に知りましたが、法政大学も「自由を生き抜く実践知」という理念があり、
これは非常に自分に共感する部分がありました。

また、法政大学は「中小企業研究」に関する見地が多いとのことで、非常に楽しみにしているところです。

■学び直しは不安なことも多い

さて、ここまで入学動機についてお話をしましたが、
この決断をするまでは、不安との戦いや自己葛藤がありました。

そもそも大学院は2年生で、夜学・土日が一般的ですが、
法政大学院では全日制のため、月〜土曜日まで
授業が詰まっています。

学費も270万円近くするため、これも高額ですが、
私の場合、経営しながら学ぶことで仕事が止まり、
売上にも影響があるため、大変に苦悩しました。

また、子供も3歳と0歳で小さいため、土曜日の授業は、家族にも負担がかかります。
そのため、妻にも相談して、許可をもらいながら、進学を決めました。

お金、家族、時間、仕事など、やらない理由はいくらでもありそうでしたが、
「一度の人生なので、勉強してみたい」が強く、一歩踏み出しました。

また、コンサルタントとしては、大きな投資になるのではないかと思いました。
設備投資と同じように、人的資本に投資すれば、やがてリターンは来るだろうと
思い、進学を決めました。

別に卒業後の成功が確約しているわけでもありません。

多くの同級生は、会社を辞めて参加している方も多く
未来の自分にコミットする環境はなかなか刺激的です。

最近では、100年時代と言われて、人的資本経営でもリスキルが提唱されています。
しかしながら、本格的に学び直すには、職場や仕事のパートナーの協力、家族の協力など、
自分自身以外の強力が欠かせないなと改めて実感しました。

■この一年で勉強したいこと

大学院では研究テーマを持ち、プロジェクトを進めていきます。

今回の大学院では、事業継承とリーダーシップというテーマで研究テーマを持って願書を出願しました。

私自身が、これまで19年間仕事する上で、職場が主体的になり、
従業員がイキイキと自走して働ける組織づくりをサポートしてきました。
現在の人的資本経営の流れでも、「人事戦略」と「経営戦略」の一貫性が叫ばれています。

今回のテーマである事業継承というのは、ただ単にM&Aや社長交代という意味でなく
企業の人材教育や育成を活性化し、持続可能な形で発展していくのはどうしたらいいか?
について、中小企業の後継者のリーダーシップや、人材育成のあり方について
調査していきたいと思っています。

もちろん、研究テーマの方向性は変わることも多くあるそうですが、
「人材育成」はブレない軸として取り組んでいきます。

お世話になっている皆様には、研究のための取材をさせていただくこともあるかと思います。
是非、ご協力よろしくお願いいたします。

■最後に、「学び続ける」を体現する

私のキャリアの中で、大学院という選択は、ここ1年くらいで浮かんできた選択でした。
2016年にリンダグラットン氏の「ライフシフト」の出版・来日講演に参加したときに
人生100年時代になり、①学生、②就職、③引退の3つのステージではなく、
これからはマルチステージが出てくるというの印象的でした。

私自身も20代は就職、30代で独立、30代中盤で起業という形で推移してきましたが、
リンダグラットンさんの話を聞いて当時は、
「既存のキャリアに正解というものは無くなってきている」
「自分が生きたいようにキャリアをつくる」という気づきを得て、起業、育休、大学院の進学を決めました。

この1年、学生に戻り(もちろん、仕事もしながらですが)、
知識的なアップデート、人脈の形成、その他多くのインスピレーションを得て、
40代・50代を駆け抜けていくエネルギーを得ていきたいと思います。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。